リフォームとリノベーションて同じ?何が違うの?
リフォームとリノベーションは同じような使われ方をしますが、実は意味が違います!
この記事では似て非なる、「リフォーム」と「リノベーション」の違いやメリットデメリットを解説します!
- リフォームとリノベーションの違い
- リフォームとリノベーションのメリット・デメリット
- リフォームが向いている、リノベーションが向いているのはこんな人
リフォームとリノベーションの違い
リフォームとは
英語でreformの意味は、1.改正する 改革する 2.改心させる 是正する 改める《Weblioi英和辞書より》
「壊れた、汚れた、老朽化した部分を修繕する」こと
一般的に「リフォーム」とは、「マイナスの状態のものをゼロの状態に戻す」意味で使われます。
例えば、壁紙の張り替えや、外壁の塗りなおし、キッチンの交換などがこれに当たります。
リノベーションとは
英語でrenovationの意味は修復 刷新《Weblioi英和辞書より》
新たな機能を取り付けて使いやすさを向上させたり性能を改善したりすること
一方、「リノベーション」とは、「マイナスの状態のものをプラスαで機能性を高める」ことを言います。
例えば、間取りを変えて部屋を増やす、間仕切りを広くする。や、耐震性、断熱性を高めるために壁の補修を行うなどがこれにあたります。
リフォームのメリット
工事費用が安い
部分的な工事を行うことが多いので、費用が安くすみます。
工期が短い 仮住まいが必要ない
リフォームの内容によって工期は異なりますが、部分的なリフォームだと1日~2週間ほどの短い期間で済むことが多いです。自宅に住みながら工事を行えることが多く、工期が短く済みます。
仮住まいを探したり、それにかかる費用もかかりません。
出来上がりのイメージがしやすい
リノベーションと違って、大きな工事や間取りの変更がないため、リフォーム後のイメージがしやすいのがメリットです。想像と違った!ということもないでしょう。
リフォームのデメリット
費用が高くなる場合もある
部分的なリフォームを繰り返していく場合は、トータルで考えるとリノベーションの方が安く済むことがあります。
また、リフォームを始めてみたらシロアリやカビの被害が大きく、予想外に費用がかかる場合もあるので、見積もり段階で追加費用がかかる可能性についても説明を受けましょう。
機能は向上しない
外壁の塗り替えをしても断熱性はあがりません。
キッチンをリフォームしても、老朽化していいる物が新しい物にはなりますが、機能が向上しているわけではありません。
リノベーションのメリット
新築を購入するより費用が安い
中古物件を購入してリノベーションをした方が、その物件の質によっても違いますが、新築物件を購入するよりも2~3割程度費用が安くすみます。
自由に空間を設計できる
建売住宅を購入した場合には、間取りや設備はすでに決まっていてそれに合わせて生活をする必要がありますが、
リノベーションの場合、間取りを自由に設計することができます。それ以外にも内装や素材にもこだわることができます。
広いリビングを作るもよし、屋根裏部屋、ロフトや地下室など自分好みの空間がデザインできます。
物件が多く、選択肢が広がる
人気のエリアにはすでに住宅が建っていたり、マンションが建っていることが多いですよね。物件探しの際に、中古物件でもよいとなると選択肢は広がります。
中古マンションや中古住宅は選べるエリアと物件数が多く、そこを買い取り自分好みにリノベーションすることで、希望のエリアに自分好みの環境で住むことができます。
物件の資産価値が上がる
物件の築年数が古くても、リノベーションすることで新たな付加価値が付き、物件の資産価値が上がることがあります。
リノベーションのデメリット
入居までに時間かかる
リフォームに比べると、物件探しから設計、そして実際にリノベーション工事が始まってもその物件には住むことができません。
築年数によっては耐震工事なども必要になり工期が長くなります。
築年数によっては、耐震工事が必要になる
1981年6月以前に建てられた物件は、旧耐震基準で建てられたため、耐震工事が必要になる場合が多いです。
そうなると、工事費用は高くなります。
中古物件を購入する際は、耐震性や耐久性を確認しましょう。とはいえ、素人にはなかなか難しいと思います。
物件選びは専門のスタッフに相談することをおすすめします。
構造によってはできないこともある
空間を自由に設計できるとメリットでお伝えしましたが、構造上できないこともあります。
耐震に必要で取り除けない柱があったり、窓があったり、壁があったりです。
あらかじめ設計の自由度を建築士に相談してみるとよいでしょう。
ローンの金利が高くなる場合がある
リノベーションは住宅ローンは利用できず、金利が割高なリフォームローンを組む必要があります。
どのくらいの金利で借りられるのか前もって調べておくことをおすすめします。
自治体によってはリフォーム減税や補助金制度が使える場合があるので、一度検索してみることをおすすめします。『○○市 リフォーム 補助金』で検索できます。
もしくは、中古物件の購入とリノベーション費用を合算して低金利な住宅ローンを組める場合もあるので、中古物件を扱っている不動産業者や、リノベーション業者に相談してみましょう。
リフォームが向いているのはこんな人
- 部分的に改修したい人
- 外壁を塗りなおしてほしい
- 水まわりを新しい設備にしたい
- 壁紙を貼りなおしてほしい
- 工事費用を抑えたい
- 間取り変更はなし
リノベーションが向いているのはこんな人
- 間取りを変更したい
- 新築物件よりも安く理想の家を作りたい
- 工期が長くなってもかまわない
- 自由に空間をアレンジしたい
まとめ
リフォームとリノベーションの違いを表にまとめてみました。
リフォーム | リノベーション | |
メリット | ・工事費用が安い ・工期が短い ・仮住まいが必要ない ・出来上がりのイメージがしやすい | ・新築を購入するより費用が安い ・自由に空間を設計できる ・物件が多く選択肢が広がる ・物件の資産価値が上がる |
デメリット | ・費用が高くなる場合がある ・機能は向上しない | ・入居までに時間がかかる ・築年数によっては耐震工事が必要になる ・構造によってはできないことがある ・ローンの金利が高くなる場合がある |
この記事を参考に自分にあった住まいづくりをして欲しいと思います!