リフォームを機に床暖房を設置したいんだけど、
いくらかかるの?後からでも付けられる?
せっかく付けるなら失敗したくないわ。
【結論】
8畳の床暖房を設置する場合、
- 電気式で32万~71.5万円
- 温水式なら40万~91.5万円
- 後付けは戸建てならできます!マンションは規約によります!
- 安く抑えるポイントは、重ね張りにして、部屋の一部に張ることです!
冬に足元からぽかぽかと温めてくれる床暖房。リフォームを機に後付けしたい方の疑問を詳しく記事で解説していきます!
床暖房は後付けできる?
床暖房は、リフォームで後付けできるか疑問に思っている方も多いと思いますが、床暖房は後付けできます。
戸建てでもマンションでも大丈夫。
しかし!マンションは規約の確認が必要です。
防音の観点から、床の張り替えを禁止しているマンションもあります。
マンションの床暖房設置を検討されている場合は、一度管理規約の確認をしましょう!
床暖房のメリットデメリット
寒い冬は足元からぽかぽかと温かい床暖房を設置してみたい!と思いますよね。
床暖房には下記👇のようなメリットデメリットがあります。
- 足元が温められる(エアコンだと難しい)
- 空気が汚れず乾燥しずらい。
- 音がしない
- 場所をとらない
- メンテナンス不要(電気式の場合)
- 火を使わないから安心
- 寿命が長い(30年以上とも言われている)
- 初期費用が高い
- 温まるのに時間がかかる(電気式の場合)
- 電気代が高い
- 対応していない床材がある
床暖房設置の費用と相場
床暖房にかかる費用は設置する『床面積』と『床暖房の種類』と『設置の仕方』によって違います。
床面積と床暖房の種類の相場
下記では『床面積』と『床暖房の種類』をもとにした床暖房リフォームの費用をまとめています。
電気式床暖房 | 温水式床暖房 | |
6畳 | 30~55万円 | 33~65万円 |
8畳 | 32~71.5万円 | 40~93.5万円 |
10畳 | 37~80万円 | 49.5~100万円 |
12畳 | 50~84万円 | 65~110万円 |
20畳 | 70~110万円 | 76~160万円 |
電気式と温水式の比較
床暖房には電気式床暖房と温水式床暖房の2種類があります。
2種類の比較は下のとおりです。
電気式 | 温水式 | |
特徴 | 電熱線を組み込んだ床材を敷いていく | 電気やガスで温めた温水を床下に通したチューブ内に送り込む |
初期費用 | 安い | 高い |
電気代 | 高い | 安い |
立ち上がり | 遅い | 早い |
メンテナンス | ほぼ不要 | 必要 |
接触面の温度のムラ(低温やけどの可能性) | あり | なし |
工事期間 | 短い | 長い |
必要条件 | 電気使用量が大きくなるので、契約アンペアを上げる必要がある場合も。 | 屋外に熱源機を設置するスペースが必要 |
メリット | ・熱源機が不要で工事が安い ・メンテナンスゼロ | ・立ち上がりが早く、部屋全体を温めることができる ・温度が40℃程度までしか上がらず、低温やけどの心配がない |
デメリット | ・立ち上がりが遅い ・低温やけどのおそれ ・他の暖房と併用する場合が多い | ・熱源機のメンテナンスと費用が必要 ・工事に手間がかかる |
●我が家は電気式床暖房を使用しています。オール電化で契約アンペアは60A。
●新築時から床暖房を使っています。現在築25年以上ですが、メンテナンスゼロ。修理1回は無料で数千円で済みました。
●低温やけどをしたことはないですが、寝転がって毛布などをかぶっていると熱くなります。(寝返りを打てない方は要注意です)
●エアコンと併用することがほとんどです。たまに1日中家にいる時は、床暖房が温まればエアコンは必要なくります。
●立ち上がりが遅い電気式床暖房。「温まったな」と感じるまでにはスイッチを入れてから1時間ほどかかります。部屋中が温まるには半日ほどかかります。
●私は温水式を利用したことがないので、比較はできませんが、次に床暖房を入れ替えることになっても電気式にすると思います。
理由は、
- メンテナンスゼロ
これは本当に楽でありがたい!初期費用が温水式より安いのも助かります。
下の記事では、60Aで電気代はいくらかかるのか、月別の電気使用量を表にして公開しています。参考にしてくださいね。
床材の張り方でも費用は違う
重ね張り
言葉のとおり、今ある床材の上から床暖房の床材を張っていきます。
古い床材を剥がさず、廃棄もしないで済むため安価に済みます。
しかし、床材の下部分を点検することができずに重ねて貼ってしまうので、床下のトラブルに気づくのが遅くなります。
また、重ねて張るため今ある床よりも1.2㎝~1.8㎝高さが上がるので、敷居などでは段差ができてしまいます。段差をなくす工事に追加費用がかかり、結局は張り替えと同等になることもあるので、下記の記事も参考にしてください。
張り替え
床材をはがして床暖房を設置する方法です。
重ね張りと違い、一旦床材をはがし廃棄するので重ね張りに比べて費用は高くなります。
費用はかかりますが、床下の状態を確認することができるメリットと、
室内に段差がなく、安心して生活できるメリットがあります。
ただし、床下の状態に異常があれば、追加工事が必要になります。
工期も床下の状態によって長くなることがあります。
床暖房設置にかかる工事期間
電気式床暖房 | 温水式床暖房 | |
重ね張り | 最短で1日 | 2-3日 |
張り替え | 最短で1日 | 3-4日 |
床暖房にリフォームする際のポイント
床材が床暖房に適したものか確認する
床暖房は一般的なフローリングは向きません。
一般的なフローリングは熱に弱く、床暖房の熱で反りやひび割れが生じる場合があります。
床暖房に対応したフローリング材があるので、その中から選びましょう。
無垢素材やコルク、寝転がりたい場合にはカーペットや畳なども検討するとよいでしょう。
電気式の場合:契約電気量が足りているか確認する
電気容量が足りないと、床暖房が稼働しなかったり、可動してもすぐにブレーカーが落ちてしまうことがあります。
その場合、電気容量を増やす必要があり、工事が別途必要になることがあります。
我が家はオール電化の戸建て。60A㌂の契約です!
マンションの場合は、マンション全体で使える電気容量に余裕があるか、管理組合に確認をとりましょう。
温水式の場合:屋外に熱源を置くスペースがあるか確認
温水式の床暖房を設置する場合には、床暖房本体とは別に、床下に温水を通す配管のスペースが必要になります。
また、熱源機といって温水を沸かす熱源を屋外に設置するスペースが必要になります。
灯油で沸かす場合には灯油タンクが必要になるでしょう。
ガスで沸かすならば床暖房用の給湯器が必要になります。
床暖房本体だけでなく、周辺機器を置くスペースがあるか確認しましょう!
床暖房を設置する費用を安く抑えるには
その1.電気式床暖房にする
初期費用が安い電気式床暖房にすることで、費用を抑えることができます。
その2.重ね張りにする
今ある床材の上から重ねて床暖房を設置する方法です。
重ね張りだと今の床材を剥がす工程がないことと、廃棄料もかからないためコストダウンすることができます。
例えば10畳程度だと、10~15万円のコストダウンができます。
もし、床下に問題がない(※)のであれば、『重ね張り』を検討しましょう。
(※)床下に問題がある場合の症状の一例
床がきしむ
踏むと沈む箇所がある
歩くと音がする
このような場合は、張り替えをおすすめします!
その3.部分的に床暖房を設置する
床暖房を部屋いっぱいに敷き詰めるのではなく、部分的に設置することでコストダウンすることができます。
ソファーやテレビボードなどの家具を置く場所は床暖房を置かない方がよい場合があります。
家具に足がなく設置面積が大きい場合、熱が籠ったり、その部分の素材が熱により変質する場合があります。
寝室で設置する場合も、ベッドの下には設置しないなど面積を小さくすることで、費用を抑えることができます。床面積の5~7割に床暖房があれば、部屋全体に対する暖房効果が得られます。
我が家はリビングに床暖房を設置しています。
広さは20畳。そのうち床暖房が設置されているのは6畳+6畳の12畳
オレンジの箇所が床暖房設置個所です。家族が過ごす場所に設置されているので冷たくて困ったことはありません。
まとめ
電気式床暖房 | 温水式床暖房 | |
6畳 | 30~55万円 | 33~65万円 |
8畳 | 32~71.5万円 | 40~93.5万円 |
12畳 | 50~84万円 | 65~110万円 |
20畳 | 70~110万円 | 76~160万円 |
後付けはできるのか
戸建て ➡ 問題なくできる
マンション ➡ 管理規約の確認を 規約が許せば可能です
費用を安く抑えるポイント
- 電気式床暖房にする
- 重ね張りにする
- 部分的に床暖房を設置する
初期費用が高い床暖房ですが、メンテナスも少なく製品の寿命も長いので、設置後の満足度は高いです。
安心できるリフォーム業者さんを複数選び、適正価格を知った上で、あなたに合った最善の方法でフローリング張り替えを成功させましょう!
リフォーム業者の選び方は👇